20代の禁煙外来も保険が使えますよ

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昔から、なくて七癖というように、どうしてもやめられない癖があります。貧乏ゆすりとか、爪かみなど人によっていろいろですが、なかには悪習もあります。タバコがそうでしょう。やめたいと思っているのに禁煙できない人は、少なくありません。

【看護師にスモーカーは多い】

禁煙を~などと偉そうに言っておりますが、看護師の世界では、スモーカーは少数派ではありません。ドクターだって、すっている人は大勢います。体に悪いと言うことは重々承知している。それでもストレスなどから、禁煙できないのが看護師でしょう。

つらい禁煙に一筋の光明となったのが、禁煙外来の保険適用です。2006年から、のむ薬を使った禁煙治療などに、健康保険が使えるようになりました。私のまわりでも、これをきっかけに禁煙に成功した看護師が何人もいますよ。

ただ、だれでも保険が使えるわけでないのが欠点です。いろいろな条件をクリアしないと保険適応になりません。とくにネックになっていたのが「1日にすうタバコの本数×喫煙年数=200」以上が必要という項目でした。

【早くいけば、効果も早くでる】

これ、計算してみるとわかりますが、1日に20本のたばこを吸うとして、10年以上経過していないと保険適用にならないんです。

20歳から吸い始めるとして、10年だから30本。30歳以上でなければ、該当しないケースが多かったのです。20代でもめちゃくちゃな本数を吸っている人は、はいりますけど。

ところがタバコのニコチンに限らず、依存症と言うものは依存していた期間が短ければ短いほど、抜けることがカンタンです。20代で禁煙治療を始めるほうが、30代で始める人よりもうんと早く禁煙できるのです。加えて、喫煙を始めた年齢が若ければ若いほど、依存症におちこむ率が高くなるそうです。

以上の事から、タバコを吸い始めて間がない20代前半から禁煙外来にいくのが、喫煙者を減らす、一番の近道なのです。

【20代から禁煙を始めて】

先日、ある新聞の投書欄に「20代が禁煙外来にいくのに、保険適用はおかしい」という内容がありました。

喫煙を始めたのは自己責任なのだから、20代ごときで保険を使ってまで治療する必要はない、いっそどの年代も自費で治療をするべきだ、という内容です(すいません、ものすごい大ざっぱにはしょりました。)。この方の言われていることはまったくの正論で、その通りなのですが。

反面、依存症と言われるものが、本人の意志の力だけで克服できるものではない、と言うことがもっと世間に知られるといいのになあと思いましたね。

以前、ある禁煙外来ドクター主催の勉強会に行ったとき、「自分の意思で禁煙に成功する人は10%にすぎない」とききました。

ニコチンは非常に吸引力の強い物質で、やめたいと思っていても精神論ではなかなかやめられません。アルコール中毒の人が肝硬変で死ぬ間際まで行っても、お酒をやめられない仕組みとまったく同じです。

依存症は、意志や気合でなんとかなるレベルではありません。心身が、依存症の原因になるものにからめ捕られて、つくりかえられてしまっているのです。

【禁煙外来の成功率は50~70%】

健康保険を使った禁煙治療では、12週間に5回の診察を受けて禁煙に進みます。診察のたびに、のんで禁煙する薬(飲むとニコチン切れのイライラが軽くすみ、タバコを吸ってもおいしいと感じにくくなる薬です)を処方してもらったり、息にどれくらいの一酸化炭素が含まれているかを測定したりします。

あわせてドクターのカウンセリングを受けて、ゴールの禁煙までがんばります。個人の禁煙成功率は10パーセントにすぎませんが、経験豊富な禁煙外来ドクターの指導のもとなら、成功率は50~70%です

それでも、最後までがんばれない人もいるわけで。

途中で禁煙治療が途切れてしまった人は、前回の治療の初診日から1年以内は保険で治療を再開することはできません。自由診療になるので、お金がかかります。なんとかがんばって、12週間で結果を出したいですね。